対談企画第一回「代表が語るPrism」(前編)

Prismは現在、リモート活動中。オンラインで顔が見えなくても、概ね対面時と変わらないにぎやかさで活動しています。ただやはり、オンラインで時間を区切って行っている分、Prismのことを知ったり、メンバーのことを知る時間はどうしても短くなってしまいます。


そこで今回、PrismのメンバーにPrismについて話を聞く対談形式のインタビュー企画を行うこととなりました。様々なメンバーのPrismにまつわる思い出や、Prismとの出会いなどをお伝えしていきます! Prismに入るか迷っている方や、そもそもPrismってどんなとこ?という方の参考になれば幸いです。


(Prismの基本情報は以前のブログにございます。参考にどうぞ!)

記念すべき第一回は、サークルの発起人であるお茶漬けさんと、代表である与謝野さんに来ていただきました!!

(インタビューは5月末にzoomにて行っております。)



自己紹介をお願いします。

お茶漬け:お茶漬けです。Prismの発起人です。セクシュアリティはあんまり明言しないようにしているんだけど、とりあえず女性らしい格好はしません。趣味はボードゲームです。


与謝野:与謝野です。4年生で、代表をやっています。セクシュアリティはトランスジェンダーで、分類的にはMtFです。Prismに入ってからジェンダーやセクシュアリティの勉強し始めました。


Prismに出会った時の話を聞かせてください。

お茶漬け:私の場合は作ったときの話になるのかな。私が法政に入ったとき、セクマイサークル(※セクシュアルマイノリティサークルの略)は多摩キャンパスにしかなくて。


与謝野:小金井キャンパスにもなかったの?


お茶漬け:うん、市ヶ谷と小金井にはなかった。当時、上智大学にはセクマイサークルがまだあって、市ヶ谷からだと隣駅だし近いからそこに入ってたんだよね。でも、続けるうちに、セクマイサークルが陥りやすい問題点に気づいちゃって。


与謝野:トランスジェンダーの肩身が狭かったり、特定のセクシュアリティに偏ったりする、みたいな問題か。


お茶漬け:そうそう。あとはやっぱ、私はそうじゃなくても他大のサークルだといまいち自分の居場所と思えない人もいるんじゃないかなって思った。だからもし、自分の大学にサークルがあったら、心が楽になる人もいるかなって。改善できそうな点もわかってるし、自分で作ったほうが早い!って思って作っちゃった。


与謝野:それいつ頃だったんだっけ。


お茶漬け:2015年。大学2年生の6月かな。まあ私、今もまだ2年生なんだけど(笑)


与謝野:一人だけちびまる子ちゃん界の進級システムじゃん。ていうことは……。


お茶漬け:もうすぐ5周年になるのか……。


与謝野:セクマイサークルにしては長いよね。


お茶漬け:そうだね。割と息の長いサークルかな。長く存続することを目指して作ったから、目的通りなんだけど。あれ、与謝野は何年目に入ってきたんだっけ。


与謝野:私が入ったのは2017年の4月で、1年生の新歓の時期。本格的に活動に参加し始めたのは後期だった。


お茶漬け:なんでPrismに入ろうと思ったの?


与謝野:きっかけはちょっと特殊なんどけど、大学入る前に行ってた新宿2丁目のミックスバーで、自分以外のセクシュアリティの人と話すのがすごく面白いと思って。でも当時19歳だったからバーには歳の近い人がいなかったんだよね。


お茶漬け:それで大学のセクマイサークルを探した感じなのか。


与謝野:「法政 LGBT」とかで検索したらPrismが出てきて、行こうと思って。参加したら面白くて、入ることにした。初参加の日、お茶さんが待ち合わせ場所に迎えに来てくれたの。


お茶漬け:なに、私のことを面白いって思ってくれたの?(笑)


与謝野:たしかにお茶さんは面白かった。でも、その日に参加してた人たちみんな面白かったよ(笑)


Prismはどんな雰囲気のサークルだと思いますか?

お茶漬け:みんな仲良い。あと基本的にお互いのこと認め合う土壌ができてるよね。


与謝野:わかる。相手のことを尊重する態度を習得している人が多いね。


お茶漬け:傾聴の姿勢があるっていうのかな。セクマイって共通点があって集まってても、基本的にみんな違う人間だから、苦手とか嫌いとか否定したいところもあると思う。でもとりあえず一回聞いて受け止めて、自分で考えてから話すって空気ができてる気がする。


与謝野:たしかに。あとは、最初はセクシュアリティのことを周りにどう伝えたらいいかでナイーブになっている人も少なくないんだけど、そういう人たちも時間が経つにつれて、「自分らしさ」を開花させることが多い。


お茶漬け:後々から「○○さんめっちゃ面白いじゃん!」ってなること多いよね。Prismのなにがそうさせるんだろ……。


与謝野:Prismの活動が、「どんどん話を振っていって、いろんな人の話を聞こうよ」って感じで、ひょんな話題がその場の誰かにハマると、みんなでその人を深堀りしていくんだよね。それでその人の面白さが明らかになるって場面を何度か見たことがある。


お茶漬け:聞く姿勢があるってことは、相手のことを知りたい姿勢のあらわれだと思うんだよね。最初は自分のことも分からないし、どうしたらいいんだろうと迷っている人も、Prismに来て「どういう人なの?」「何が好きなの?」ってやり取りをしているうちにうまく向き合って見つけていく。


与謝野:そう! 自分がどういう人かを知る場所として、Prismはすごくいいと思う。いろんな知識を持っている人、いろんな経験をしている人、いろんな属性の人がいるから、そこで会話をしていくうちに「自分ってこういう人間なんだ」って気付きを得る。


お茶漬け:その過程でやっぱり、合う合わないがあるはずで。でも、さっき言ったみたいに相手を尊重して聞く姿勢があるから、もめ事とかもあんまりない。


与謝野:一度ちゃんと、冷静になれる人が多いよね。色々話をしてて、「無理だわ~!」って思っても、それをすぐ口に出さない。そうやって色んな話を聞いて、自分の幅が広がっていく。Prismは自分がブラッシュアップされるような場だと思うんだよね。


Prismのイメージカラーは何色ですか?

お茶漬け:レインボー!って言いたいけど一色ならオレンジかな。みんなそれぞれ強くて、認め合ってるイメージ。赤とか紫ほど極端じゃない感じもするし。


与謝野:法政の色じゃん……。


お茶漬け:(笑)


与謝野:私は紫か青だと思う。青は大人で冷静な人が多いってところから。紫は、みんな個性的でファビュラスな人が多いからそういう艶やかさがあるなってところから。


お茶漬け:青は最初迷った。ちなみに私、普段の活動では、みんな個性が強いからあんまり目立たないように心がけてる。


与謝野:あなたもすごい目立ってるからね(笑)


お茶漬け:つらい(笑) 代表みたいな役職持ちだとみんなに気を使われちゃうってことがあって。私としては対等でいたいし、みんなの面白さを限界まで引き出したいから、どうしたらいいかなって考えた。結果、自分の影を極限まで薄くすることだなと思ったんだよね。


与謝野:たしかに。個性の強い人たちがみんなそれを全解放して活動に参加すると、疲れることもあるし、来にくくなっちゃうこともあるよね。


お茶漬け:そうそう。個性の強い集団なのが良いってわけじゃなくて、結局は究極の個人集団ってことだよね。


与謝野:Prismは、個性が強くないと埋もれるって場じゃないよね。ちゃんと一人ひとりが独立した存在であるって共通認識がある。


お茶漬け:うん。個人としての尊重がしっかりしてるからだよね。


対談前半は以上となります。最後に、「あなたにとって、Prismとは」というテーマで与謝野さんより手書きメッセージを頂きました!

後半は、お二人のPrismにまつわる思い出や、Prismに入ろうと考えている方へのメッセージなどをお聞きします!もちろん、お茶さんからの手書きメッセージも!お楽しみに!



インタビュー・文字起こし:大内、せん

執筆:せん

編集:Prism編集部

special thanks:お茶漬け、与謝野


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